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But you're so far away
by dec5hiro

ミスト
ミストみたいな夜だと思った。
心が疲れてるとか、心に翳りとか、心ここにあらずというわけではないけど。
確かに、心を洗って欲しいと思ってるときの雨に感謝したりするけど
今日の雨はそれとはだいぶ違ってた。
自分の中の心の霧みたいだった。
肌にシットリ残るような、嵐の前の静けさのような。
それでいて、ずっとこのミストが続くとは誰も思わない。
雨が降れば傘をさすし、朝が来れば日が昇る。
それは理由を必要としない、必然と同じ。
偶然にも、今夜がミストみたいだっただけ。

過去に縛られると、未来へはいけない。
そんなときはミストを生温いとしか感じられない。
自分を過去に縛り付けてたのは、他でもない自分なんだと
気付けば事は一瞬にして形を変えるし、
空からも風からも人の流れからも、冷たさが消える。
未来は気付けば自分が歩いていける場所ではない。
特にこんな不安定で日々綱渡りのような世の中では
簡単に未来像を描けなくなる。描く未来に対する期待もない。
でも、その未来に行けるのは自分だけだと、気付かなきゃいけない。
未来に行くには、過去を解放してあげること。
自分の過去を認めて、人の過去を認めて
そしてそれを否定しないこと。

あたしの好きな言葉にこんな言葉がある。
「真の理想主義というのは
 他人を知り、世間を知り、
 結局それを軽蔑しない事である。」
中学を卒業するときに、あたしを生んだ人があたしにくれた言葉。
締め括りは、「いつかこのことについて話そうね」というものだった。
そして、その約束はまだ果たされてない。
果たす前に、あたしはその人の元を離れてしまったから。

他人を知り、世間を知り、結局それを軽蔑しない。
正直、このハードルは高すぎるんじゃないかと思う。
不可能を可能にする、という次元の問題でもない。
でも、このハードルの高さがいつまでも同じである、とは思わない。
実際、あたしの中のこのハードルは上がったり下がったり
時には幅を増したりもする。

それを受け入れればいいだけのことなんだと、思う。
軽蔑しない、ということは今のあたしにはまだ出来ない。
未来のあたしにも出来ないかもしれない。
わかってるのは、理由なんて必要じゃない。
あたしが存在するのも、過去があるのも、すべて必然だということ。
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by dec5hiro | 2009-01-29 21:45 | Soliloquy
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