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But you're so far away
by dec5hiro

自己否定の許容
まだ中学生だった頃、希望する高校への学力が足らず
親に頼み込んで夏休みから塾へ通った。
当時の私の世界では「塾はお金持ちかガリ勉の行く場所」という
定義づけがされていたので、「塾に行きたい」と願いそして実現することは
「ガリ勉になること」を覚悟するものと同じだった。
(普通の家庭である事は十分理解していた…のだと思う)

ただ、「ガリ勉になってもいいか」
そう覚悟するに至る、どうしても譲れない理由があった。
私は小学校高学年~中学校の約6年に渡って、
学校と言う小さな世界の中で、もがき苦しんできた。
その原因はこの与えられた環境(人・場所)にあるのだと
信じて止まなかった当時の私は、単純に
「この人たちの居ない場所にいけば未来は明るいのだ」と考えた。
だからこそ、「ガリ勉になってでも抜け出してやる」という信念を
持つ事ができたのだと思う。

そうして叩いた塾という扉の向こうは、一言で言うと別世界。
とにかく周りが2,3歳くらい大人に見えた。
それほど、低次元の世界にいるのだと気づかされた。
そして自分が恥ずかしくもあり、周りが羨ましかった。
恥ずかしさを殺す為に周りに染まろうと一生懸命だったし、
また新しい世界を知ってしまった自分に優越感を持ったりもした。
ぶっちゃけて言えば、新しい世界の眩しさに目が眩んで
肝心の信念については腹8分目くらいで満足したのだ。
自分の能力を信じて限界に挑もうとはしなかったことが悔やまれる。
(もちろん、希望する高校に行けたのは言うまでもないけど、
もっと信念を大事にすれば、それ以上の高校に行けたのかもしれない)

あの夏以降、世の中には同じ世界を持つ人間ばかりではないと言う事実が
心の中で確実に息を続けている。

自分の世界の狭さを実感する事はある意味成長だと思う。
ただ、この成長は常に前向きである必要があると思う。
なぜなら自分の世界の狭さを実感するとき
その現実を受け入れるのに十分な受け皿がないと、
拒絶反応を起こすから。

拒絶反応は否定、嫌悪、無視、反論、忘却、人それぞれ様々だと思う。
人間誰しも、自分を否定される事には大きな抵抗を感じる。
だからこそ、人が成長するときは大抵自己否定を許容する必要がある。
自己否定の許容。
いくつ年を取ってもこのキャパシティが広い人ほど
己の世界を広げ、他を認めることが出来るのだと思えてならない。
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by dec5hiro | 2009-09-11 22:07 | Soliloquy
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